昨日は、2500年程前にお釈迦様がお覚りをひらかれた日。
特に標記のように12月8日を「成道会(じょうどうえ)」と申します。
御本山などでは師走に入ると集中坐禅修行期間になり8日迄の間
朝から就寝までを坐禅堂にて過ごします。(ほぼ丸一日)
一般寺院では中々そうもいかないですが、ここ数日は長男と
坐禅の時間を取っています。
そして最終日の昨日は、成道会を讃えた法要を2人ではありますが
こぢんまりと勤めました。
さて、写真に見えるのは、坐蒲(ざふ)と申しまして坐禅の時にお尻にあてる
クッションのようなものです。(実際、修行時代から使っているものです)
それにしても長男(弟子)と共に過ごす時間は感慨深いですね。
また、これを機に「伝法(でんぼう)」という儀式にも臨んでいます。
言うなればお釈迦様から継承する仏法を伝授する儀式です。
見覚えがある方も多いと思いますが、先日の因脈会で檀信徒の皆さんに
お授けした血脈の他に宗門の僧侶は大事(だいじ)・嗣書(ししょ)の三物(さんもつ)
と言われる、そのお寺に伝わる系譜図を自書にて写し師匠から弟子へ教えを
相続いたします。何しろすべて手書きですから・・・かなりの時間を要します。
また、泰雄大和尚との伝法を回想し懐かしくもあります。
因脈会と同じように仏祖への礼拝行である加行(けぎょう)や
よく持や否や・・・の伝戒式(でんかいしき)等の修行もいたします。
のべ7日間の儀式に臨みながら共に学ぶ時間の有難き幸せ。
歴代住職へも感謝報恩の合掌。